武佐宿〜野洲
(2000.10.22)

◆ 牛若丸伝説の鏡の宿 ◆

 近江八幡8時13分発の近江鉄道に乗り,最初の停車駅の武佐で降りた(8:20).
 踏切を渡り西へ向かう.いつも歩き始めはなんとなく足元がぎこちない感じがするが,すぐに国道8号線に出た.歩道が無いので路側帯を歩く.700m程で六枚橋の交差点で国道から左に折れるが,すぐにまた右に折れて300m程でまた国道に戻る.今井金吾著「今昔中山道独案内」(JTB出版事業局)によれば,その国道に戻る手前に住連坊首洗いの池の碑があるが,見つけることはできなかった.約600mで右手に八幡宮の社が見える(8:50).ここの本殿は重要文化財に指定されているとの説明があった.
 中山道は八幡宮の前から国道と別れ,馬淵町の集落を抜けて田園地帯の中に入って行く.近江牛を売る肉屋などがある.しばらく田圃の中の道を行くと東横関町に入る.中山道はこの集落を抜けて日野川を渡るが,今は橋が無いので,300mほど上流の国道8号線の橋へ迂回する.橋を渡ってから中山道へ戻り,西横関の集落に入る.歩き始めて1時間ほどになるので,西横関の若宮神社で少し休んだ(9:20).10分ほど休んで再び歩き始めると,すぐ,また国道と一緒になった.善光寺川を渡たり,国道から斜め左に入って行くと,鏡の宿と言われるところである.
 本陣や脇本陣,旅籠などの建物は残っていないものの,それらが在ったところには,立て札が立てられている.500m程でまた国道と合流する.国道に面して古い建物も少し残っている.眼前には鏡山が迫り,道は少し上り坂で,坂の途中に鏡神社がある.ところで,この鏡の宿には牛若丸伝説が残っており,牛若丸が泊まったと伝えられる家の跡(石碑のみ)や,牛若丸が元服したと伝えられる池(義経元服の池)などが残っている.義経元服の池は,思ったより小さな池であった.
 

八幡宮(近江八幡市馬淵町)

鏡の宿(竜王町鏡)

義経元服の池(鏡)

◆ 古墳と銅鐸の町 野洲 ◆

 竜王町から野洲町に入ると道は少し下りになり,光善寺川を渡ると,左手に池と村田製作所が見えてくる.この池を過ぎた辺りから中山道は一旦,国道8号線から別れ(10:20),約500mでまた国道と一緒になる.そして更に700m程先の小堤の集落で,また国道と別れる.この先,次に中山道が国道と一緒になるのは,東海道の大津市内である.
 小堤の集落を過ぎると,天井川の新家棟川の下をトンネルでくぐる.トンネルの出入り口の,石積みのアーチがとても美しい.トンネルを出ると右手に東海道新幹線の線路が近づいてきて,道が新幹線の高架の真下に来たところが大岩山古墳群であり,有名な円山古墳,甲山古墳,天王山古墳などがある(10:45).辺りは桜生(さくらばさま)史跡公園として整備されており,公園事務所では発掘の様子を紹介したパネルや,甲山古墳の盛り土の断面の標本などを展示している.中山道にいちばん近い甲山古墳に登ってみた,石室とその中の石棺を見ることができる.尚,後から知ったのだか,この近くに銅鐸博物館もある.野洲町は銅鐸の町として売り出しているので,こちらもぜひ見ておきたかった.
 野洲は藍染めの産地でもある.「ジャパンブルー」と呼ばれる藍独特のあざやかな色は,国内外にたいへん定評があり,これまでに,桂離宮のふすま紙や昭和宮殿の連翠の間などに使用されている.中山道沿いに国の選定保存技術保持者に選定された4代目森義男氏の家がある.予約すれば染色方法の説明や実演が見学できる.
 中山道は新幹線の高架をくぐって,野洲川に向かうが,今日の中山道ひとり歩きはここで終わりにして,この角を右に折れJR野洲駅へ向かった.(11:25)
 

新家棟川のトンネル

甲山古墳

4代目森義男氏の家

所要時間 約3時間


スーパー,コンビニ情報

武佐:中山道が国道8号線と合流するところにコンビニあり.
街道の途中:六枚橋,鏡,西池のあたりにそれぞれコンビにあり.
野洲:中山道が新幹線の高架と交差するところに,平和堂AL PLAZA.

交通情報

武佐:JR近江八幡駅から近江鉄道で1駅
野洲:JR野洲駅前からまっすぐ延びる道を500mほど歩くと,新幹線の高架に出る.高架の真下で駅から歩いてきた道と斜めに交差する道が中山道.


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