塩尻〜福島宿
(2001.4.30〜5.2)

1日目:塩尻から贄川宿

2日目:贄川宿から藪原宿

3日目:薮原宿から福島宿


1日目(2001年4月30日)塩尻から贄川宿


◆ 平出は古代の大集落跡,今は豪邸が並ぶ ◆ 

 2001年のゴールデンウィークは,塩尻から福島宿までを4月30日から5月2日までの3日間で歩く事にした.

 4月30日.前日の天気予報では,今日は1日中雨との予報であったが,家を出る頃[5:45]には幸いにも雨脚は弱まり,傘をささずに歩ける程度の小雨になっていた.大垣から普通電車で名古屋まで行き,名古屋で「しなの1号」に乗り換えて塩尻に向かった.
 列車が中津川を過ぎて,木曽谷に入っても,雨は降っておらず“これなら(雨に濡れずに歩けるかも)…”との思いが強くなってくる.8時33分,木曽福島着.この頃から雲が低く垂れ込めてきて,とうとう車窓に雨粒が当たり始めた.平行する国道を行く車もワイパーを動かしており,路面が黒く光り,「やっぱり,ダメかな…?」との思いが心を過(よぎ)った.
 9時ちょうどに塩尻駅に着く,列車を降りると,まだ小雨が降っており肌寒い.天気は回復に向かっているようなので,駅で少し時間を潰してから歩き始める事にした.

 10時,傘をささずに歩ける程度の雨になったので,駅を出て,今日の出発点,中山道とJR中央東線が交差するガードに向かう.途中のイトーヨーカドーでスポーツ飲料のペットボトルとサンドウィッチを仕入れた.
 JRのガードをくぐる[10:31]と右側に昭和電工の工場が現れ,長い塀が延々と続く.塀が途切れたあたりに江戸から59番目の一里塚がある[10:47].右側は民家の裏になっているが,左右とも残っている.塚には松が植えられていた.一里塚を過ぎると道の両側にぶどう畑が広がるが,今の季節は実はおろか,葉っぱさえもついていない.
 一里塚の先を少し南(左)に入ったところが平出遺跡で,縄文時代から平安時代にかけての竪穴式住居などが復元されているので,ちょっと寄り道をした.平出の集落に入ると,道の両側に本棟造りの豪邸が並び,道の脇を流れる用水で近所の人が洗濯をする姿に出逢った.急な坂道を登り,山裾の平出博物館に向かう.博物館は遺跡で発掘された出土品を展示しており,古代の人々の生活を想う事ができる.また,周辺は歴史公園として整備されており,復元住居も多く,実際に中に入る事もできる.

平出一里塚(京に向かって右側の塚)

平出遺跡の復元住居

◆ 残して欲しい町並み 本山宿 ◆

 中山道へ戻り,しばらく行くとJR中央本線の第一仲仙道踏切(なぜか「仲」という字を使っていた)を渡る[11:47].600mほどで,国道19号線に出て[11:57],しばらく国道の歩道を歩く.観光ぶどう園が何軒もある.道の上の電光板は13℃と表示している.国道が中央本線の上を跨ぐ手前,ガソリンスタンドのあるあたりから,中山道は国道から左へ入って行く.跨線橋の手前で国道を横切ると,洗馬宿である.
 道は下り坂になり,細川幽斎肱懸松を右に見て,坂を下り切ったところが善光寺街道との追分である[12:20].ここで,後から歩いてきた男女の二人連れに追い越される.写真を撮りながら歩いていると,追い越される事が多い.洗馬宿は昔の面影はほとんど残っていなかった.JR洗馬駅の駅舎で,先ほど買ったサンドウィッチで昼食にした[12:30]
 洗馬宿を出ると,中山道はJRの下をくぐり,次第に登り坂になる.このあたりで,先を行く男性を追い越した.1kmほどで国道と合流し[13:06](ここにセブンイレブンがある),約600m先で再び国道から別れると,本山宿の入り口である[13:14].
 本山は信州そばの発祥の地と言われるところである.宿の中程に1軒そば屋があり,駐車場には何台も車が停まっていた.本山には鉄道の駅が無いためか,古い建物が多く残されており,改修をして保存して欲しいものである.また,道幅もあるので,もう一度用水を復活させることも可能だろう.町並みの写真を撮っていると,さっき追い越した男性に追い越されてしまった.宿場の西端まで来ると,前方に木曽の山々が迫ってきた.ここから中山道は木曽路に入っていく.

善光寺街道との追分(洗馬)

本山宿の家並み

◆ 木曽路の入り口 桜沢 ◆

 本山を出ると,すぐに国道と合流する.国道はJRの線路を高架橋で越えるが,中山道は橋の下の踏切(第二仲仙道踏切)を渡る.ここも,中山道の「中」は「仲」の字を当てていた.踏切を渡るとすぐに日出塩である.
 日出塩の集落に入るとすぐに江戸から61番目の一里塚であるが,ここに一里塚があった事を示す看板があるのみであった[13:47].日出塩駅で10分ほど休憩する[13:50].今日の目的地,贄川まではあと5km余りだ.
 日出塩の集落を過ぎると,国道に再び合流し,道は山あいに入っていく.登り坂で左側が山,右は谷である.左手に「ホテルα(アルファ)」というラブホテルが見えるあたりから,下り坂になり,大きくカーブして楢川村桜沢に入る.すぐに「是より南 木曽路」の碑が見える[14:30].碑の裏には「木曽路ハコノ桜沢ヨリ神坂ニ至ル南二十余里ナリ」とある.ここを過ぎると断崖絶壁に張り付くように国道が通っており,歩道は崖に張り出すように付けられている.間もなく茶屋本陣跡.道はまた登りになる.若神子の集落の手前に一里塚跡があるが[14:55],ここも塚は残っておらず,しかも案内板も倒れかかっていた.
 若神子の街道沿いには水場があり,きれいな水が流れていた.この先,木曽路の各宿場で同じような水場をいくつも見る事ができる.若神子集落から約30分で贄川駅に着くと[15:30],途中で私を追い越した人達も,皆,電車を待っていた.
 贄川発16時03分の普通電車で松本へ戻り,松本駅前のホテルにチェックインした.
 

「是より南 木曽路」碑(桜沢)

国道の歩道を歩く(日出塩・贄川間)

水場(若神子)

所要時間 約5時間


スーパー,コンビニ情報

塩尻:駅から出発点に行く途中にイトーヨーカドー.
洗馬:駅前にSPAR.宿場を出て国道19号線と合流するところにセブンイレブン
日出塩:
贄川:

交通情報

塩尻:JR中央本線,篠ノ井線塩尻駅下車.駅から中央本線沿いに東へ約700m先,中央本線をガードでくぐる道が中山道.塩尻宿は,中山道をガードから江戸方面に約1500mの塩尻町.
洗馬:JR中央本線洗馬駅下車.
本山:JR中央本線日出塩駅で下車し東へ約1500m
贄川:JR中央本線贄川駅下車


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